昔の建築の儀式






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2009年03月30日(Mon)
昔の建築の儀式
今でもそうですが、昔も建築工事は多くの大工や関連の職人さんたちの共同作業でした。

一人の勝手な行動や油断が危険な事故に結びつくこともあったようです。

そのため工事の節目ごとに「儀式」を行なう事があり、工事の安全を祈り、職人達の和を作るなど重要な意味合いを持っていたようです。

19世紀初めに大工の儀式について書かれた「匠家故実録」には工事の初めに行なう「地鎮」、「地曳」、「龍伏」、「初釿」、工事途中の「清鉋」、「立柱」、「上棟」、完成時の「家堅」の八つの儀式が記載されているそうです。

中でも棟上げを祝うことは特別の意味があり、現在でも多く見られ、この節目は建築の骨格が出来上がった段階であり、職人達が多く集まる時期だからとされています。

祭壇を設けて棟用具を飾り、米・餅・酒などのほかに海・山・里の幸を供えます。

建物が末永く栄えますようにと祈る祝詞を棟梁があげ、棟木を上げることを意味する「曳綱」、棟木を打ち付けることを意味する「槌打」などの儀式がおこいました。

また、屋根の上から餅や上棟銭を賑やかに撒いて、皆でこれまでの工事の無事を祝いそして工事の完成を祈ります。

このときに用意される棟札は、棟上の年月日や棟梁の名前など工事の記録を後世に残すもので、神幣などの上棟用具と一緒に屋根裏などに保管しているはずです。

現在は家に相場が付けられ普通に販売されていますが、昔は地域の人や職人と一緒に行なう作業であり、家を建てる事はちょっとしたお祭りのような物だったのかもしれませんね。

そして、完成した後も家が痛んだり損傷があった場合は家を建てた時の棟梁が手を入ていたようです。

このように昔の大工さんのような家を建てる側とそこに住む人の関係にはとても憧れます。

私自身も建築を通じて地域の人とこのような存在になれるように努力して行きたいと思います。

写真は倉敷の某観光名所の施設の屋根の改修のため、作業場で大工さんが加工を行なっている時の物です。

今回は以前の屋根が杉皮葺きなので現状の仕上に合わせ杉皮を葺く計画になっていて、杉皮を押える竹の加工を行なっています。

最近では屋根に葺くことがほとんど無いため、私自身も知識も少なく今回は社長が色々と指示を出しながら工事が進んでいっています。







   


林 俊文の想い

幸せの感じれる家づくりのお手伝いのできる大工職人として・・・

あたりまえの幸せを感じさせてくれる3姉妹&末っ子長男の4人の成長を願う父親として・・・

妻・両親をはじめ、様々な形で私に関わってくれる多くの人たちに日々感謝しています。

こんな多くの人と接する事のできる幸せを感じながら、自分の人生に悔いを残すことなく夢を追いかけていきたいと思います。

いつの日か私の大工職としての技術と想いを受け継いでくれる人が現れる時まで・・・

そして私が手がけた家が私が大好きな街でもある岡山・倉敷の街並みを少しでも彩ってくれるその時まで・・・


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カレンダ
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