結露と住宅の寿命






[PR]



2010年05月20日(Thu)
結露と住宅の寿命
住宅の寿命は木部だけならば奈良・京都の歴史的建造物の千年以上とは行かないまでも、100年から200年の耐久性が十分にあります。

しかし快適に生活する為に断熱材や外壁材など様々な材料が複合して使用されており、それらの素材の選択や施工方法を一歩間違えると、躯体の耐久性に重大な影響を及ぼす結果になる事があります。

先の建築白書でも明らかにされたように戦後から2000年までの住宅の平均寿命は20年〜30年となっています。

その大きな原因の一つとして良く聞かれるのが結露の問題です。

ガラス面や壁面等に水滴として目に見える結露を表面結露といいます。

表面結露は空気中にあらかじめ含まれている水分が冷たい物体に触れる事で、温度が奪われ露点温度になって水分が結露することで生まれる現象です。

内部結露とは、表面結露と異なり目に見えない部分に結露が出来てしまう現象です。

それは壁の中や天井、床下の断熱材の中に発生し、湿った断熱材が触れている柱や床下地などが腐ったり、カビやダニの発生の原因となってしまいます。

しかし、この結露の発生があるからといって実際にこれまでの住宅が30年そこそこで、自然に崩壊してしまう可能性は極めて低いと思います。

では何故、日本の住宅は30年程度で建替えが行なわれるのか考えてみると、老朽化による損傷はモチロンですが、結露の被害での躯体の腐食や内外装の汚染などで、取り壊してしまうと言う場合がほとんどだと思います。

リフォームと言う方法もあるのでしょうが、家の性能の低さゆえに内装や外装や設備は綺麗にそして最新の物に替えてやることは出来ても基本性能まではなかなかリフォームしてやる事ができません。

そうして考えてみると100年住める家と言うのは100年先を見越した性能を持った家だと思いませんか?

現在、家の性能を表す基準としては省エネ基準というのがありますが、現在一つの基準とされる次世代省エネルギー基準が平成11年3月30日に建設省・通商産業省から告示されました。

しかし、平成11年に告示されたこの次世代省エネルギー基準が日本の100年先の住宅の性能の基準だとは思っていません。

100年住み続けれる家には家の耐久性はもちろんですが、性能の面でも今の基準ギリギリでは少し心細い気がしてなりません。

これから家を建てよう建替えようと思う方は、あなた自身が【100年住み続けれる家】これを一度考えてみてくださいね。

写真は以前、新築させていただいたお宅のキッチンです。

施主さんの奥さんが木のキッチンにこだわり実現しました。

こちらのお宅は旦那さんは性能にこだわり、奥さんはデザインにこだわりました。

お互いのこだわりが違う為、度々意見が合わない事もありましたが、おかげでどちらか一方に偏ることなくデザインも性能もバランスのとれた家となりました。

何事もついつい良い物や感性の合う物を見つけると、そちらに考えが傾くと、なかなか反対の考えができなくなる事がありますよね。

家づくりに限らず、私たちが生活していく上で大小に限らず自分の経験や感性・想い・好きか嫌いかで物事を決めなくてはならない機会がありますが、これらには確実にこれが正解という答えがある訳ではありません。

こちらのご夫婦は偏りがちな自分の考えを二人で話合う事でデザイン・性能と両方のバランスがとれた住宅を手に入れたように思えます。


writebacks(0)
トラックバック(trackback)
URL:

コメント(comment)
名前(*):
URL/Email: (optional)
タイトル(*):
コメント内容(*):
画像認証(*): 表示された画像の文字を入力してください:

名前と URL/Email をcookieで保存

林 俊文の想い

幸せの感じれる家づくりのお手伝いのできる大工職人として・・・

あたりまえの幸せを感じさせてくれる3姉妹&末っ子長男の4人の成長を願う父親として・・・

妻・両親をはじめ、様々な形で私に関わってくれる多くの人たちに日々感謝しています。

こんな多くの人と接する事のできる幸せを感じながら、自分の人生に悔いを残すことなく夢を追いかけていきたいと思います。

いつの日か私の大工職としての技術と想いを受け継いでくれる人が現れる時まで・・・

そして私が手がけた家が私が大好きな街でもある岡山・倉敷の街並みを少しでも彩ってくれるその時まで・・・


新着トラックバック/コメント


カレンダ
2010年5月
           
20
         

アーカイブ
2008年 (46)
10月 (16)
11月 (24)
12月 (6)
2009年 (85)
1月 (2)
2月 (9)
3月 (4)
4月 (4)
5月 (8)
6月 (11)
7月 (8)
8月 (4)
9月 (12)
10月 (5)
11月 (8)
12月 (10)
2010年 (277)
1月 (11)
2月 (19)
3月 (21)
4月 (25)
5月 (23)
6月 (25)
7月 (27)
8月 (23)
9月 (26)
10月 (26)
11月 (26)
12月 (25)
2011年 (299)
1月 (22)
2月 (24)
3月 (26)
4月 (26)
5月 (23)
6月 (26)
7月 (26)
8月 (24)
9月 (26)
10月 (25)
11月 (26)
12月 (25)
2012年 (144)
1月 (22)
2月 (25)
3月 (27)
4月 (25)
5月 (24)
6月 (21)

アクセスカウンタ
今日:118
昨日:236
累計:1,699,498